

でも会社から片道一時間もかかる場所に家を借りるのも体が辛くなりそう…
どちらが私にあってるの?
こんな風に悩んでいるあなたのために、自分に合った家を選ぶ考え方について解説します。
- 自分に合った家を見つけるために知っておきたい「家賃」「時間」を選ぶメリット・デメリット
- 自分に合った家を見つけた人が持っている価値観
この記事を書いている私は「会社から近いけど家賃が高い部屋」と「会社から遠いけど家賃が安い部屋」の両方に住んだ経験があります。
結論からお伝えすると、あなたの人生のステージ(年齢や仕事の役職)によって求める家の価値が違います!
今決めた物件が、生きている間ずっとあなたに合った家であるとは限りません!
繰り返しになりますが、家に求める価値は人生のステージによって変わります。
この記事を読めば、現在のあなたの生活スタイルにピッタリな家の選ぶ基準が分かりますよ!
Contents
「通勤時間」を重視するメリット

1.通勤に時間が取られない
通勤時間が短いとその他に費やせる時間が長くなります。
睡眠時間の確保、家族の団欒、趣味や友人と食事に行くこともできるので「時間が取れる」メリットは大きいです。
通勤時間が短いと朝がとても楽なので、朝活をする人も多いですよ!
仕事が終わればすぐ帰宅できるのも魅力ですね。
片道30分違うだけで1か月20時間、1年で240時間も節約になります
2.終電を逃しても徒歩やタクシーで帰れる
残業になったら終電を逃してしまった…
そんなとき家が遠ければ徒歩で帰宅することができませんよね。
タクシーや会社近くのホテルに泊まると料金が高くついてしまいます。
会社の近くに住めば徒歩で帰る、タクシーで帰るという選択肢ができるので仕事が遅くなっても安心です。
タクシー代も、積もれば会社の近くに家を借りることができる可能性あり!
3.一時帰宅することができる
例えば忘れ物があった場合に取りに帰ることができますし、休憩場所としても利用できます。
万が一戸締りの忘れ、電気やガスの消し忘れが心配になった時も一時帰宅できる距離なら安心ですね。
私はホテルマンとして働いているので、中抜けのシフトが入った時は一時帰宅することがありました。
会社の休憩室で休むよりもリラックスすることができますよ。
4.通勤手段が増える
家が遠いと必然的にマイカーもしくは公共交通機関となりますよね。
でも家が近いと、マイカー、公共交通機関に加えて自転車や徒歩でも通勤することができるので、通勤する手段が増えます。
その日の気分や勤務後の予定に合わせて通勤手段を変えることができるので、手段が増えるのはうれしいです。
「通勤時間」を選ぶデメリット

1.プライベートが無くなる
家が近すぎると他の社員と生活圏が重なってしまう恐れがあります。
ラフな姿で買い物を行きたいけれど、身だしなみに気をつけなければいけないなど、人の目に敏感な方は落ち着かないですよね。
私もお休みの日はリラックスした姿が多いので、職場の人と会うのは気まずいです。
2.遅番、夜勤、中抜けのシフトを組まれやすい
遠くに住んでいる人に比べて、家が会社の近くにある人は勤務形態に影響が少なからず出てしまいます。
始発で出勤しても8時を過ぎてしまうスタッフは8時以前にシフトを組みません。
しかし、徒歩10分の人は6:30出勤のシフトに入ることがあります。
家が遠い人も早起きをするので大変ですが、出勤できないからという理由で自分が早出やナイト勤務ばかりだと不公平に感じますよね。
「家賃」を選ぶメリット

1.生活費が抑えられる
給料の中で大きな比重を占めるのが家賃なので、家賃が安いことに越したことはありません。
安ければ安いほど他のものにお金をかけることができるので、収入が少ない頃は家賃を抑えられるのは有り難いですね。
私がホテルでアルバイトをしていた頃の給料は15万でした。
そのころから一人暮らしをしていたので、家賃が安いことにすごく助けられました!
2.プライベートが守られる
社員と生活領域が重ならないので会社とプライベートの区別がつきやすいです。
仕事とプライベートを区別したい!という人は多いので、あえて少し離れた場所に家を借りる人もいます。
「家賃」を選ぶデメリット

1.電車・道が混む
使う電車を工夫するなどある程度分散は可能ですが、会社から遠ければ遠いほど同じ電車、使う道が重なる人が増えます。
同じ方向に向かう人が多い場合、座れる保証はありません。
満員電車となった場合は相当な負担となってしまいますね。
2.早起きをしなければならない
遠いところに家を置くとその分早起きをしなければいけません。
早起きが苦手な人には辛い!
家が遠いと勤務の前に何時間も早く仕事の準備をしています。なのに給料に反映されないので悲しいです。
みんなが選ぶのは通勤時間?家賃?

この記事を書くにあたり、通勤時間とお金のどちらを重視するかについて調べていると面白いデータが出てきました。
年齢や仕事の役職によって時間とお金の価値感に違いがあることが分かります。
20代~30代の若い世代は「家賃の安さ」を重視
20代~50代の広い世代で「通勤時間」を重視
データは2014年と2017年のもので古いですが、調査を行った企業は信頼のおける会社なので説得力のあるデータです!
20代~30代は家賃優先の傾向
学生就職支援サイトの「マイナビ」で2017年に実施したアンケート調査では、20代~30代の76.6%の人が「家賃優先」と答えたそうです。
マイナビに寄せられた「家探しで重視するのは家賃が安い方」という方の意見がこちらです。
節約したいから(男性/24歳/団体・公益法人・官公庁)
家賃が安く済むと他にお金を回せるから(女性/24歳/農林・水産)
多少の通勤時間は我慢できる(男性/38歳/自動車関連)
マイナビは学生や就職希望者向けの情報サイトなので、お給料がそこまで高くない若い世代のコメントがメインでした。
これは時間と体力に余裕のある世代が「お金」と答えた人が多いのだと予想します。
調査対象を20代~50代に広げると6割が「時間」と回答
若い世代だけでなくもっと上の世代の意見はないか調べると2014年の調査データを見つけました。
不動産コラムサイト「いえらぶコラム」さんの「住宅選びは利便性?家賃の安さ?」という記事にて20代~50代の59%の人が「時間」と答えたそうです。
「いえらぶコラム」さんのサイトにて時間を選ぶと答えた人の意見がこちらです。
もちろん払える範囲内(貯蓄もできて)であれば近くて高いところが良いです。通勤に時間がかかると、それだけでストレスが増えてしまうので、私は遠慮させていただきたいです。(44歳/女性/会社員)
職場から遠いと結局タクシー代などで余計なお金を使ってしまいそうなので(45歳/女性/会社役員)
実際にそうしました。1時間以上かかると通勤費もそうですがなにかと時間がとられてしまうので、近くを選びます。(37歳/女性/会社員)
年齢が上がり、仕事での役職や役割が高くなるにつれて、お金を払ってでも時間を選ぶという人が増えますね。
2015年の不動産会社スーモの調査では、実際に時間を選んだ人の67%の人が、会社と家の距離が近くてもデメリットを感じないというデータもあります。
幅広い年齢層、特に年齢を重ねるにつれて「時間」が重要視されてくるのことが分かりますね。
今後コロナ禍・リモートワークで価値観の変化がみられるかも
新型コロナウイルスの影響で様々な勤務形態が登場しました。
それによって個人の価値観にも変化が見られましたよね。
今回の調査は2014年~2017年のデータでしたが、今後「時間とお金どっちが大事?」という疑問にも価値観の変化が見られると感じています。
【体験談】社会人歴10年でお金と時間に対する価値観が変わりました

私は社会人歴10年の30代ホテルマンです。
給料は10年前と比べて5万円上がりましたが、それでも手取り月収20万円と高くはありません。
そんな私ですが、この10年で時間とお金に対する価値観に大きな変化がありました!
【10年で変わった価値観】
10年前:時間よりお金
現在:お金より時間
20代の頃は「できるだけ安いところ」でしたが、中間管理職となった現在は「高くても会社に近い方が便利」と考えるようになりました。
価値観が変わった理由は二つあります。
【価値観が変わった理由】
①正社員となり給料が安定してきた=家賃に使えるお金が増えた
②管理職となって残業や終電を逃すことが増えた=体力、精神的に時間を求めるようになった
時間を重視するようになった理由の一つ目は、アルバイトから会社員となって生活が安定したことです。
毎月入ってくるお金の額が決まっていると生活費の予測がつくので、自分の収入で住める家賃の金額を知ることができました。
二つ目の理由は、管理職となって残業終電を逃す機会が増えたことです。
役職に付いてから仕事の量が多くなりました。終わらない場合は残業です。
お客様のクレーム対応もすることもあり、終電を逃すことや対応で疲れ切った日が増えて「早く家に帰りたい…」と思うようになったのです。
ストレスと疲労。翌日の仕事を考えたら「早く家に着く」方が私の中では重要でした。
月の収入を考えればまだまだ家賃にお金をかけるわけにはいかないのですが、今の私はお金よりも時間が大切ですね。
【まとめ】今のあなたに必要なものは時間?それともお金?

賃貸の家選びは一生モノではありません。
誰だって価値観が変わっていきます。今のあなたの価値感が今後変わる可能性もあります。
今はお金のために時間を使ってお金ができたら時間を買うという選択もOK。お金が必要になれば時間を削ってもいいのです。
データはあくまで大勢の意見です。あなたにとって価値のあるものを選びましょうね。
最後に今回参考にしたデータをまとめておきます。
20代・30代は家賃優先の傾向……約76%の人が家賃が安い方を優先。
貯金したい、他のことにお金を使いたいという理由が多い。(学生向けサイト)
20代~60代の広い年代で時間を優先……約6割の人が通勤時間が短い方を優先。
寝ていたい、通勤時間が長いと疲れる、早く帰りたいという理由が多い。(不動産コラムサイト)
ここまでご覧いただきありがとうございました。